2012年01月17日
海からの緊急報告を見て 【セシウム汚染の実状】
1月15日放送
NHKスペシャル 知られざる放射能汚染~海からの緊急報告~
この番組を見ることをお勧めしたいと思います。
私は原発推進派でも反対派でも根絶派でもありません。
人間が不測の事態により管理・制御できないものは、無い方がいいとは思いますが、今まで原子力エネルギーの上で日本は成り立っていたはずです。
功労者?立役者?思いつく言葉は有りませんが頼っていた原発に、手のひらを返すこともできないでしょう。
難しい問題ですが、これに関してはこの場で議論はしませんのであしからず。
原発事故以来、汚染状況などどのようになっているのか全く知らないのが現状です。
言葉では『安全な範囲』など言いながら、調査した結果・途中報告など政府は発表しているかもしれませんが、ほとんどの国民は知らないのではないでしょうか。
事実を始めてこの番組の中で知ることになりました。
汚染の拡大の仕組みやエリア数値の大小など、素人でも分かるように説明されています。
数値がどのような影響があるかは触れてはいませんが、知りたかった情報を得る事ができました。
小さな子供は親が提供した食べ物を疑いも無く口に運びます。
過剰な心配はしたくありませんが、無垢な子供を守らねばなりません。
責任があるのです。親には。子供を守る事を。
風評被害につながる事を避けながら情報を出し続けてもらいたいですね。
私は釣人であるので、ある程度は予想していましたが愕然とする汚染数値・拡散にむなしささえ感じてしまいました。
食物連鎖の頂点に立つ魚種は餌となる小魚が被ばくしていたのならば、足し算で体内に蓄えれれるのでは無いかと思っていました。
番組ではカレイを例にして、海底の土とほぼ同じ程度のセシウムの数値で汚染されていることが判明したとのことです。
海だけではなく湖沼の被害にもふれています。
イン・アウトレットが無く閉鎖された湖沼には被ばくスパイラル(私が勝手に言っています)が永久に続くそうです。
半減期が長いセシウムが流れ出て行く場所がなければ、たまり続けるのは誰でも分かります。
雨水などで流れ込んだセシウムが湖底の泥としてたまり、プランクトンが吸収→プランクトンを小魚が食べる→フィッシュイーターが小魚を食べる→フィッシュイーターが死に湖底へ→分解されプランクトンが食べるとセシウムの循環を続けるとのこと。
雨により湖沼に水が集まるのであれば、もっと広い範囲から集める可能性がある河川もまた然り。
河川は流れているので河口に大きな影響が出ていました。
荒川・旧江戸川・小櫃川の河口に高い数値が出ていましたね。
多摩川はこの3河川に比べて低かったですね。逆に篠崎辺りは非常に高かった。
汽水域の淡水と海水の境目では、濁りの中のセシウムが海水により土と凝固しはじめ沈殿するそうなので、河口にセシウムの値が高いという事でした。
そのまま沖に流れて行くものだと思っていましたので、河口に沈殿する事実は意外な結果でした。
ここからは釣りの話になってしまいますが、この3河川でお気づきの方は鱸釣りがお好きな方です。
江戸前を支えた干潟地帯、三枚洲・三番瀬・盤洲干潟、生物の宝庫です。(富津の干潟の生い立ちはこの3つと違います)

私は24年干潟に通っています。
鱸釣りを覚え教わり、未だ勉強させられる干潟には、これからも通い続けたいと思っています。
しかしシュミレーションでは干潟から東京湾全体へ広がり、セシウム汚染被害は2年後に最大になるとか。
ここ何年もあさり・海苔は不漁続きで漁師さんも大変なはず。
後2ヵ月後には潮干狩りも始まるのに、汚染拡大に歯止めをかける方法も無い。
これからの事を考えると不安だらけですが、東京湾いや江戸前を何百、何千年と支えた干潟です。
必ず立ち直るはずです。
何か変わった事を見つけたら逐次報告したいと思っています。
とりあえずは釣人の目線で干潟監視員となります。

本当に大変ためになる番組で見て損はありません。
現状を見つめ打開しながら上を向いて前進しましょう。
再放送予定
2012年1月19日(木) 午前0時15分~1時04分 総合 (18日深夜)
Posted by ほら吹き男爵 at 12:27│Comments(0)
│Life
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