2013年10月03日
資格あるんか
【竿は折っても糸切るな】
ご立派な事を言っていてる本人が、『一歩間違えれば』な事をしでかしてしまいました。
情けない。
とあるクリーク。
上は湖沼からの流れ出しがあり、ここには落ち込みがあり、ここから下はナチュラルバンクが本流筋まで続く昔ながらの川。
この落ち込みには浸食防止用に、蛇籠が敷き詰められている。
川が暴れれば重たい何トンもの蛇籠が流される事もある。
そんな流された蛇籠が転々と沈む。
この蛇籠も流れのヨレを作りストラクチャーとしてもいい働きをしてくれる事もある。
その流れのヨレで水柱が上がり、ラッキー13が水中に引きずり込まれラインが走り出す。
強烈なフッキングを一発食らわせ、魚の頭を強引に水面上に引きずりだすが、奴も負けじと抵抗し対抗し始める。
3回のヘッドシェイク後、力比べが始まり釣り人は力比べに負け、魚は水面下に潜り出す。
頭を大きく振りながら下流に走り潜行しようとする。
釣り人は一度負けはしたが、竿のトルクと太糸のメリットを利用して魚を浮かせようと試みる。
が、全く動かなくなる。
何もかもが動かない。
根に潜られたんじゃない。
根掛りしたように生命感が手元に伝わってこない。
ラッキー13は蛇籠の餌食になってしまったようだ。
ピクリとも動かない。
フロントフックにテールフックの両フックが細かな網に掛かってしまったようである。
どうにか回収しようと近づくもズブズブと沈み込み、少しでも体のバランスを崩せばチェストハイウェーダーに浸水が始まる。
これから先は流れにより浸食され、さらに深くえぐられていそうだ
ウェーディング主体の釣りを好む自分は、危険な事は分かった。
底が小石や砂であればライフジャケットも着用しているし少しの無茶をしたかもしれないが、泥底のズブズブの沼状態では経験上、これはもう危険。危険は冒せない。
他の手を考え色々と試すも、本当にピクリとも動かない。
最終手段として、
フックを伸ばす
スピリットリングを伸ばす
蛇籠の網が切れる
希望を込めながら最終手段の実行するしかない。
少しずつ後ずさり。
半歩ずつ、半歩ずつゆくりと。
ピンと張ったラインがキュンキュンと泣き出す。
マックスに張ったラインがとあるところで腑抜けになる。
あれだけ張っていたラインが風になびいている。
川の流れに流されている。
何の重みもない。
何の生命感もない。
全身は脱力感で呆然とし、悔しさから手は震え、立ち上がろうにも立ち上がれない。
震えが止まらない手でラインをたくし上げる。
スナップに結んだユニノットから綺麗に切れていた。
根ズレはしていなかった。
『良かった、逃げてる』
逃げていった魚は人生最大級の魚で間違いなかっただろう。
ラッキー13を引きずりこむ奴のとんでもない姿を見ているから。
そんなことよりも幸いだった事は、魚の口にラッキー13が刺さったまま泳いで帰らなかった事。
今回はラインブレイクによるバラシではなかった。
釣った証の刺し傷だけではなくルアーを口にぶら下げたまま、自分の痕跡を残して川に戻る事になったかもしれない。と考えると情けなくてしょうがない。
少し怠慢だった自分がいたんです。
今一度、自分自身に言い聞かせて釣りをしよう。
『俺はまだまだ未熟なんだぞ』
ご立派な事を言っていてる本人が、『一歩間違えれば』な事をしでかしてしまいました。
情けない。
とあるクリーク。
上は湖沼からの流れ出しがあり、ここには落ち込みがあり、ここから下はナチュラルバンクが本流筋まで続く昔ながらの川。
この落ち込みには浸食防止用に、蛇籠が敷き詰められている。
川が暴れれば重たい何トンもの蛇籠が流される事もある。
そんな流された蛇籠が転々と沈む。
この蛇籠も流れのヨレを作りストラクチャーとしてもいい働きをしてくれる事もある。
その流れのヨレで水柱が上がり、ラッキー13が水中に引きずり込まれラインが走り出す。
強烈なフッキングを一発食らわせ、魚の頭を強引に水面上に引きずりだすが、奴も負けじと抵抗し対抗し始める。
3回のヘッドシェイク後、力比べが始まり釣り人は力比べに負け、魚は水面下に潜り出す。
頭を大きく振りながら下流に走り潜行しようとする。
釣り人は一度負けはしたが、竿のトルクと太糸のメリットを利用して魚を浮かせようと試みる。
が、全く動かなくなる。
何もかもが動かない。
根に潜られたんじゃない。
根掛りしたように生命感が手元に伝わってこない。
ラッキー13は蛇籠の餌食になってしまったようだ。
ピクリとも動かない。
フロントフックにテールフックの両フックが細かな網に掛かってしまったようである。
どうにか回収しようと近づくもズブズブと沈み込み、少しでも体のバランスを崩せばチェストハイウェーダーに浸水が始まる。
これから先は流れにより浸食され、さらに深くえぐられていそうだ
ウェーディング主体の釣りを好む自分は、危険な事は分かった。
底が小石や砂であればライフジャケットも着用しているし少しの無茶をしたかもしれないが、泥底のズブズブの沼状態では経験上、これはもう危険。危険は冒せない。
他の手を考え色々と試すも、本当にピクリとも動かない。
最終手段として、
フックを伸ばす
スピリットリングを伸ばす
蛇籠の網が切れる
希望を込めながら最終手段の実行するしかない。
少しずつ後ずさり。
半歩ずつ、半歩ずつゆくりと。
ピンと張ったラインがキュンキュンと泣き出す。
マックスに張ったラインがとあるところで腑抜けになる。
あれだけ張っていたラインが風になびいている。
川の流れに流されている。
何の重みもない。
何の生命感もない。
全身は脱力感で呆然とし、悔しさから手は震え、立ち上がろうにも立ち上がれない。
震えが止まらない手でラインをたくし上げる。
スナップに結んだユニノットから綺麗に切れていた。
根ズレはしていなかった。
『良かった、逃げてる』
逃げていった魚は人生最大級の魚で間違いなかっただろう。
ラッキー13を引きずりこむ奴のとんでもない姿を見ているから。
そんなことよりも幸いだった事は、魚の口にラッキー13が刺さったまま泳いで帰らなかった事。
今回はラインブレイクによるバラシではなかった。
釣った証の刺し傷だけではなくルアーを口にぶら下げたまま、自分の痕跡を残して川に戻る事になったかもしれない。と考えると情けなくてしょうがない。
少し怠慢だった自分がいたんです。
今一度、自分自身に言い聞かせて釣りをしよう。
『俺はまだまだ未熟なんだぞ』
Posted by ほら吹き男爵 at 18:17│Comments(0)
│お約束
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。