五月の釣り始めの日

ほら吹き男爵

2013年05月14日 19:17


五月晴れの朝。

冬の楽しみの幅だしのために里川・・・・というよりも普通の灌漑用水路を散策。

流石に田植え時季だけあってこちらの農家は代掻き、こちらの農家は水を引いき、こちらは田植え真っ最中。

と言う感じなので水量も多く、案の定、いつものように、やはり、分かりきったこと、そう濁りに濁りまくってもはや煙幕。

それでも水路ってやつはおもしろくて、ここは煙幕水と思えば50m先は澄んでるし!みたいに、水門などで堰き止められていないに水色が全然違うってことはよくある。

濁りを避けつつ釣りできそうな所を選び、しかもライギョの捕食音も聞けそうな贅沢な水路に腰を据える。

後は湧水の池。ライギョも指定外来種も生息する池。後の池からは綺麗な澄んだ水が水路に流れ出している。

陽が少し眩しくなりだした頃から捕食音が背後から聞こえる。

にんまりしながらもシモリに集中。

モワモワ~

スー

ツン!

トン!

フー

乗らないアタリやら明確な喰いこみのアタリやらを見極め合わせるのだが、乗せられないことがほとんどの下手クソ初心者はストレスが溜まる一方。

しかし時々であるけどプルプルと手元に伝わるバイブレーションは本当に気持ちいい。

釣り上げた婚姻色の綺麗な魚体を見ると、溜まったストレスも一気に吹っ飛ぶ。





背後の捕食音を聞いてライギョ釣り気分を味わい、箱庭感覚のタナゴ釣りを楽しむ。

贅沢な午前中を楽しんだ。

小一時間楽しんだら帰るべかなって時に双眼鏡を首からぶら下げたおじさんに挨拶される。

葦の合い間のほんの小さなスペースから顔を出して釣りしているところを見つかってしまった。
(っても悪いことをしている訳ではありません)

『何釣り?あっタナゴか。バラ?』 と葦を掻き分けガサゴソと隣へ参られブタ桶を覗き込まれる。

その湧水池は釣り禁止の池。それは知っていた。

『この水路はいいんですよね?迷惑なら移動しますよ』

釣禁の池とこの水路は2mも離れていないので、釣りしていること自体が迷惑な可能性もあったので問いかけてみた。

『これからうちらが騒がしくしちゃうから、迷惑でなければ釣りしていてもらっても大丈夫』

何をするか聞いてみれば外来種の駆除。

電流を池に流して、気絶しているところをすくい取るようだ。

外来種とはいえ環境に順応して居ついた魚を駆除することは好きではない。

外来種をゲリラ放流してしまったことで、それまで居なかった生物が定住し生態系を崩したことは事実。

元の姿に戻したいこともよく分かる。

釣りたいという釣人の欲で放流された魚たち。そこに移住させられたのは人のエゴによるもの。

元来あるべき姿の池に戻す為に、移住者を排除・駆除するのも人のエゴというべきなのだろうか。




こちらの池を再生しようとする有志は総勢7名。





17年前から活動を始められたそうだ。

地道に特定外来生物を捕獲し、捕獲した魚はむやみに殺生せずに網で囲われた池へリリース。

寿命が全うするまでその池で保管される。

網が外されて、鉄パイプが撤去されて、鋼鉄線がなくなり、特定外来生物が居なくなって、

本当の姿の池になってもらいたものだ。









ゲリラ放流はやめましょう。 ね!




またのお越しを。



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